2011年 07月 19日
W杯ドイツ2011大会
「なでしこジャパン」は,直ぐに始まるリーグ戦があるので,今朝には成田空港に帰ってきました。
自分なりに,W杯ドイツ大会2011を振り返ってみます。
ニュージーランド戦での永里選手の選手の先制点で,選手達は「今大会はやれる!」と気持ちが入ったのではないでしょうか。良いスタートを切れたと思います。
メキシコ戦での澤選手のハットトリックで,澤選手と共に頂点を目指す気持ちに自信が出たように思いますし,澤選手の代表通算ゴール数の記録更新も為り,「よかった!」との安堵もあったのではないでしょうか。ただ,あまりに順調にいってしまったので,少し集中力が低下したのと,国際試合の連戦の疲れと相まって,イングランド戦はふがいない試合になりました。
結果的には,このイングランド戦の負けが幸いし,目標のメダル獲得に向けて立て直しが出来たんだと思います。
準々決勝戦のドイツ戦は,一度も勝てていないドイツに対してメダル獲得のためにも「絶対に勝つんだ!」との日本に対して,地元開催でW杯連覇を目指すドイツがプレッシャーを感じつつも,一度も負けたことのない相手に「負けるはずがない」との驕りがあったのではないでしょうか。
準決勝戦のスウェーデン戦も,FIFAランクでは上の日本に対して,ドイツ入り後のトレーニングマッチで主力を温存して引き分けだった事もあり,「勝てる」との思いを持ったスウェーデンに対して「絶対に勝つんだ!」の日本の動きが終始相手を上回ることが出来た結果だと思います。
決勝戦のアメリカは,5月のアメリカ遠征で対戦したことで,日本の力をしっかりと認識していたので,試合開始から攻勢を掛けていかないとダメだとの思いが,アメリカにあったように感じました。
得点チャンスだけを見れば,アメリカ側が圧倒していたように思いますが,それを防げたのは,今回の「なでしこジャパン」が持つ強運によるものかも知れません。しかし,一度も勝てたことのないアメリカに2度も先制されながらも追いついたのは,「なでしこジャパン」のチーム力があるからだと思います。運動量・パスワーク・連携力等の実力は国際女子サッカーのトップレベルだと思います。
PK戦は,緊張の中でもFIFAランク1位の実力No.1のアメリカとの決勝戦の戦いを楽しめた「なでしこジャパン」と,勝てたと思った試合の終盤に追いつかれた事が納得のいかない「アメリカ」とでは,蹴る前から勝負が見えていたのかも知れません。
とは,試合が終わってから言えることで,海堀選手の素晴らしいセービングと各日本選手の落ちついたキックは本当に素晴らしかった。
澤選手の「PKは苦手だから一番最後にして欲しい」との願いを笑ってOK出来る佐々木監督とチームメイトの結束力が,このPK戦の勝利を導いた気がします。
この試合の海堀選手のMVP!納得です!
延長戦での同点ゴールで単独での得点王(5点)になった澤選手!
再三のピンチの場面やピンチになりかける場面での澤選手のプレー。ドイツ戦での丸山選手の決勝ゴールをアシストしたプレー。予選リーグのメキシコ戦でのハットトリック。ボランチとしてのゲームコントロール。選手を鼓舞し続けたキャプテンとしての働き。
今大会のMVPは澤選手で文句なしでしょう!
おめでとう!澤選手!
澤選手の他に,FIFAの選ぶオールスターチーム21名に選ばれた,宮間選手・海堀選手・大野選手 おめでとう!
ドイツのサッカー専門誌だったかのベスト11には,澤選手・海堀選手・岩清水選手が選ばれていました。岩清水選手の最後の一発退場がありましたが,「なでしこジャパン」はフェアプレー賞ももらったようです。反則は相手チームにセットプレーを与えてピンチを招きますから,体格(高さ)差のハンデがある日本は,反則(特に無駄な反則)は他のチームと比べて本当に少ないと思います。
朝のニュースで成田空港に到着した様子を見ましたが,選手・スタッフの笑顔と胸に掛けた金メダルと山郷選手が持つ優勝カップを目にして,改めて,本当に世界一になったんだと認識しました。
by kunoichilove
| 2011-07-19 11:41
| サッカー/フットサル