2011年 11月 14日
Jヴィレッジの現状
屈指の施設 寮や集積場
福島第1作業拠点 Jヴィレッジ初公開
福島第一原発の事故発生から八ヶ月になる11日,国は作業拠点となっている「Jヴィレッジ」(福島県楢葉,広野両町)を報道陣に初公開した。全国屈指のスポーツ施設だったが,11面のサッカーコートは駐車場やヘリポート,メインスタジアムは作業員寮,雨天練習場は使用済み防護服の集積場になっている。Jヴィレッジは原発の南約20キロにあり,ほぼ全ての作業員がここを通って現場へ向かう。
体育館は防護服を着る「サーベイエリア」に。自動ドアには「装備はOKですか この先,もどれません」と注意を促すシールが貼られていた。
メーンスタジアムは,天然芝の上に砂利が敷かれ,単身者用の二階建てプレハブ寮が立つ。入り口には「支援物資の毛布を配布します。しかし,寝具は自ら準備することが原則です」と張り紙がされていた。
雨天練習場には,使用済みの防護服や靴下がコンテナに入れられ積まれている。一着あたりの放射性物質はごくわずかだが,50万着も集められ,場内の放射線量は毎時0.002~0.003ミリシーベルトと周辺の5~10倍。立ち入り禁止になっている。
事故直後は寝泊まりする作業員であふれていたというホテルの廊下はすっかり片付き,壁には全国からの応援メッセージが並ぶ。働いている女性の姿も目立った。
12日には,細野豪志原発事故担当大臣の視察に同行する形で,事故後初めて報道陣が原発に入る。
by kunoichilove
| 2011-11-14 22:24
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