なでしこリーグ2011 伊賀FCくノ一

伊賀タウン情報ユー YOU 2011.11.26 Vol.568 11月後半号の掲載記事より(抜粋)

最下位返上 今季6位に

後半に4勝 古豪復活に兆し

来季の上位進出に期待

 女子サッカー・なでしこリーグの2011年シーズンが終わり,昨年は最下位で入れ替え戦も経験した伊賀市の市民クラブ「伊賀FCくノ一」(大嶽直人監督)が,後半戦で巻き返し,順位を6位に上げた。通算成績は,9チームによるホームアンドアウエーの16試合で5勝1分10敗。初参戦から23年目の今シーズンを振り返る。

 今季はシーズン途中からを含め,選手7人がチームに加入した。そのうちの一人,元五輪代表で14年目のMF宮本ともみ(32)は3季ぶりにくノ一でプレーし,16試合全てに先発出場。経験を生かして巧守を引っ張った。

 くノ一はリーグ前半,地元での開幕戦で快勝した以外は苦戦が続いた。昨季覇者で今季も2位の強豪,日テレ・ベレーには引き分けたが,残りの6試合は黒星。前線への縦パス1本に頼る攻撃は単調になりがちで,得点も3ゴールしか奪えなかった。

 戦い方に変化が見え出したのは後半戦から。主将のDF道倉宏子(25)は「今年は中盤や前線でボールを保持したり,サイドから攻める選手がいたりといろんなパターンができたのが大きい」。

 攻撃面での活躍が特に光ったのは,MF松長佳恵(26)と新人のMF乃一綾(23)。2人は,味方が奪った球を相手陣内深くまでドリブルやパスでつなぎ,好機を演出した。この結果,勝ち星は後半戦で4つ。松長はチーム最多の4得点を記録し,全体でも15ゴールと5倍に増えた。

 守備では,球際に絡むだけでなく,パスコースを与えないよう選手同士で位置取りを絞るなど,組織的な戦術が定着。更に,DFの攻撃参加を増やしたことで,相手FWも警戒を強いられ,守備に時間を割かざるを得なくなった。

 就任2年目の大嶽監督(43)は「昨年は基礎,今年は強い集団を目指した。6位の結果には満足していないが,チームや選手個々に目標への意識と責任感が見えてきたのは成長の証。他との力の差はないし,手応えもある。来年は更に上を狙いたい」と振り返った。

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勝利の立役者 MF乃一綾

 柔らかいボールタッチやパスセンスでユニバーシアード代表に選ばれるも,出場機会に恵まれなかったMF乃一綾。大会後はくノ一に戻り,悔しさを胸に秘めながら「絶対活躍する」と誓った。

 入団当初はプレーが遠慮がちで,先発に定着したのはリーグ中盤。出場を重ねるごとに持ち味を発揮し,今では主軸の宮本らにもプレーを認められ,攻撃の起点としてボールが集まる。

 11月20日のホーム最終戦では,1得点1アシストを決め,チームが下位グループを抜け出す勝利の立役者になった。「今やっているサッカーが楽しい。来季は全試合に出場し,得点をもっと決めたい」。
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by kunoichilove | 2011-11-24 22:27 | IFCくノ一